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学校概要

入学式の校長式辞を掲載しました

平成29年度 島根県立邇摩高等学校 入学式 式辞

木々の緑が目に見えて濃くなるとともに、草花も一斉に咲き出し、生きるものすべてに生命の息吹がみなぎる希望の季節を迎える中、本日ここに、平成29年度島根県立邇摩高等学校入学式を挙行できますことは、まことに喜びに絶えないところでございます。
ただいま入学を許可いたしました97名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を、教職員並びに在校生一同、心から歓迎いたします。

この良き日に、
島根県議会議員 和田章一郎 様
大田市教育委員会教育長 大國晴雄 様
松風会会長 大島淳 様
をはじめ、多数の来賓の皆様のご臨席をいただきましたこと、高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

保護者の皆様におかれましては、お子様の本校へのご入学、まことにおめでとうございます。これからの3年間、責任を持ってお預かりいたします。お子様の成長のため、時には厳しい指導を行うこともあるかとは思いますが、何卒ご理解いただき、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

本校は、明治36年邇摩郡立石東農学校の設立以来、今年で114年の歴史を持ち、勤労・創造・仁心という、3つの伝統精神を受け継いできました。
平成7年度からは県内初の単独総合学科の高校として、
「社会に役立つ生き方を学ぶ」
「科目を自主的に選択し、主体的に学ぶ」
「地域の人々と協力し、人間関係を深める」
という3つの柱を掲げ、特色あるキャリア教育を進めてきました。現在は、農業、ビジネス、生活、文化、福祉の5つの系列を持ち、100を超える科目を設け、生徒一人一人に応じた教育を展開しています。
この3年間で、将来の職業選択を視野に入れた自分の生き方と進路への理解を深め、社会的自立と自分らしく生きるための「社会を生き抜く力」を養います。

また、本校の校内には、平成21年度から出雲養護学校高等部の邇摩分教室が開設されています。同じ学び舎の隣り合った教室で、両校の生徒が、授業や様々な行事等において活発な交流をしています。このことは、お互いを高めあう、素晴らしい教育活動であり、これからもさらに充実した交流活動を進めていきたいと思っています。
さて、新入生の皆さん、3月27日の一日入学で、私が話したことを覚えていますか。「自分は邇摩高校でこんなことを学びたい、その学びを活かしてこんな仕事をしてみたい、こんな人間になりたいという、生徒一人一人の強い思いが大切ですよ」と言いました。「その準備を、入学式までにしっかりとしておいてください」とも言いました。どうでしょう、心の準備はできましたか。

高校時代は、人生のうちのたった3年間ではありますが、その人の考え方や感性の基礎が形成されるかけがえのない大切な時期です。自分の可能性を探り、自分の限界に挑戦することができる場所が、高校なのです。授業や部活動等、様々な体験をとおし、自分は何に興味があり、何が得意なのか、自分は今どういう人間で、これから先どんな人間になりたいのかを、しっかりと考えてほしいと思います。一生懸命努力したことは、たとえその場で報われなくても、必ずや人生の役に立ちます。その時は嫌だな、無駄だよなと思うことでも、とにかく挑戦してください。このような姿勢の中にこそ、大きな学びがあり、人間としての大きな成長があるものと確信しています。

学校における教育活動の主役は、皆さん一人一人です。人から何をしてもらえるかではなく、自分が人に対して何ができるかを考え、多くの人と豊かなかかわりを持ってください。

「叶えられる夢はきっとここにある」。

自らの力で夢の扉を開け、自らの力で歩み続け、自らの力で夢を叶えてください。

最後に、この広い世界の中で奇跡的に出会った97名の皆さん、一人一人が邇摩高生としての自覚を持ち、充実した高校生活を送ってくれることを願い、式辞といたします。

平成29年4月8日

島根県立邇摩高等学校長 三島祐司

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