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学校案内

特別支援教育

個々の生徒にとって魅力ある、充実した高校を目指して

私たち邇摩高校は平成26年4月に「島根県立邇摩高等学校活性化プラン」を策定し、魅力と活力にあふれる教育活動の推進に努めています。その一つに特別支援教育の充実を掲げ、校内を挙げて高等学校における特別支援教育の実践を行っています。具体的には、全ての生徒にとってわかる・できる授業(ユニバーサルデザイン(UD)の視点を取り入れた授業改善・ICT機器の活用等)に取り組み、その上で学習上又は生活上に困難を示す生徒に対しては、その困難を改善、克服するために「自立活動」を教育課程に位置づけ、一人ひとりを大切にした教育活動を行っています。

学校行事での邇摩分教室とのコラボ発表

高等学校における特別支援教育

平成18年の学校教育法の改正において、高等学校などすべての初等中等教育段階において、障がいによる学習上または生活上の困難を克服するための教育を行うことが明記されました。以降様々な段階を経て、高等学校においても、小中学校で行われている通級による指導を導入する必要性が指摘され、制度化されるに至りました。この高等学校における通級による指導の制度化は、小・中学校において通級による指導を受けている児童生徒数が増加していることやインクルーシブ教育システム※の構築と多様な学びの場の整備の必要性があることを踏まえてのことです。
通級による指導は、通常の学級に在籍している生徒に対してホームルームや各教科の指導など、学校生活のほとんどを通常の学級で行いながら、障がいや個別の教育的ニーズに応じた特別の指導を特別の場で行う指導形態のことを言います。
邇摩高校では、教育上特別の支援を必要とする生徒に対して行う支援が、在籍する全ての生徒にとっても、有効で必要な支援であるという考えのもと、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業実践で基礎的な教育環境を整え、その学習上又は生活上に困難を示す生徒に対し、自立活動を実施しています。

※インクルーシブ教育システムとは
人間の多様性の尊重等の強化、障がい者が精神的及び身体的な機能等を最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組み。障がいのあるものが一般的な教育制度から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供されること、を唱っています。

ICTを利用した授業風景 煌めく羅針盤(自立活動)の教室

ユニバーサルデザイン(UD)の視点を取り入れた授業実践

  • 支援を必要とする生徒にとってわかりやすい授業は、そのほかの生徒にとってもわかりやすい授業になります。
  • 「わかる」という実感は、学習へのさらなるやる気を呼び起こし、主体的に学ぼうとする姿勢につながります。
  • 「みんな」がわかるを達成しようとする中で、互いの力を認め合い、対話的に学ぼうとする態度が生まれます。
  • わかる授業を受けることで、ひとりひとりの興味や関心の幅が広がり、より深い学びを求める意欲が育ちます。

教室環境の改善

前黒板
前黒板
後黒板
後黒板

授業の邇摩高ルール

ユニバーサルデザインの授業構成

ICTの積極的活用

設備・環境整備
  • 移動式大型モニター
  • 電子黒板
  • タブレット端末
  • パソコン教室(2部屋)
  • 校内無線LAN整備
  • 教室への壁掛けプロジェクター設置(年度進行中)
電子黒板を使った、農業科「草花」の授業です。
授業での活用
  • 授業で取り上げる話題や情報に関する動画や画像、音声情報などを活用してスムースな理解をうながします。
  • 先生への質問や先生からのアドバイス、生徒同士での話し合いなどの活動で双方向の対話力を身につけます。
  • 調べ学習などにインターネット情報を活用し、必要な情報を的確にインプットする力の習得をうながします。
  • 各機器の取り扱い方や情報を用い方の習熟をつうじて、ネットモラルやマナーなどの社会性を身につけます。
  • それぞれが得た情報を交換し合う場面などでタブレット端末を活用し、共に学ぶチーム作りをうながします。
  • 課題研究発表などの場面で、調べた成果を適切にまとめて効果的に発表するアウトプット力を身につけます。
  • 機器を活用して主体的に取り組み、問題を解決するとともに、次の課題へと向かう深い学びへとつなげます。
  • 教員は互見授業(教員が互いに授業見学をしあって研修する)期間などに、ICT機器活用を組み入れた授業を実施します。

邇摩高校における通級による指導 自立活動『煌めく羅針盤』

邇摩高校での通級による指導は、次に示すようなながれで取り組んでいきます。ポイントは、教科指導の延長としての学習活動ではなく、自立活動の「人間関係の形成」「コミュニケーション能力の育成」を中心とした課題に取り組み、そのスキルを身につける学習活動を2、3年次に週2時間実施している点です。本校ではこの自立活動を、『煌めく羅針盤』と呼んでいます。
これは、生徒の今後の人生を長い航海にたとえ、多様な価値観を持つ人々と関わりあうなかで、自己を理解し他者を受容しながら、その在り方や生き方について問い続けられる力を主体的に育て、夢や志を持って未来を切り開いてほしい、という願いが込められています。

各学年における『煌めく羅針盤』

  主な指導内容 授業時間数・単位数
1年生 ○2、3年生の自立活動に向けての事前指導
・障がいの認識や自己理解を促す。
・感情コントロールやストレス対処のスキルを習得する。
課外(各生徒3回程度の体験受講)
授業時数、単位数として含めない
2年生 ○LST(ライフスキルトレーニング)の実施
・自己や他者を理解する。
・効果的なコミュニケーションのスキルを習得する。
選択授業「煌めく羅針盤」
通年70単位時間(2単位)
3年生 ○キャリアトレーニングの実施
・卒業後の社会生活に必要な知識やスキルを習得する。
選択授業「煌めく羅針盤」
通年70単位時間(2単位)

1年次の『煌めく羅針盤』

1年次は必履修科目が多いことや、生徒の実態把握に時間をかけ、「自立活動」に関する保護者への説明を丁寧に行い十分な理解を得てから実施することにしているため、放課後実施としています。
なお、「自立活動」受講にあたっては、生徒の特性に関する理解や共通認識、保護者会での特別支援教育・自立活動の学習内容の具体的な説明を経て、9~10月に生徒と保護者に対して自立活動の受講の意思確認を行います。
その後、授業担当者の間で綿密な打ち合わせをしながら、個別の教育支援計画、個別の指導計画、授業計画を立案します。そして「自己・他者理解」「人間関係の構築」を中心に個別学習を実施します。
年度末には、保護者に対して取組状況報告と次年度の受講確認を行います。

2年次の『煌めく羅針盤』

系列(文化・生活・福祉・ビジネス・農業)での学習が本格的に始まる2年次は、個別指導とグループ学習を組み合わせます。
前期は「人間関係の構築」や「自己肯定感の向上」を目標に、自分の意見を言葉や文章、ICT機器を活用してなど、人に伝える力を養う取組をしていきます。後期(10月以降)は「進路・将来設計Ⅰ」でのインターンシップの実施に向け、職業選択を志向するなかで自己の人生設計を意識し現時点でできることを確認していきます。

3年次の『煌めく羅針盤』

3年次は、卒業後の社会生活に向けて、職場体験実習も交えながら個々に求められるキャリアプランニング能力(職業観、勤労観など)を高めます。そして、外部講師として関係諸機関の方を招いた講座を開くことで、卒業後の支援体制を確認しながら望ましい進路実現を目指します。
また、これらの学習を通して真の自己理解(自分の持っている力を発揮できる場面設定)を図る力を育みます。

『煌めく羅針盤』の進路支援体制

アフターケア

進路先での卒業生の状況を確認し、必要に応じて適切な支援・指導を行う。
原則、卒業後3年間を目途に行う。
  • 校内支援体制・・・特別支援教育コーディネーター、進路指導部、管理職を中心に行う。
  • 進路先訪問・・・年間2回(5・11月)実施。必要に応じ関係機関にも同行してもらう。
  • 卒業後の支援会議・・・年1回(8月)開催。必要に応じて各関係機関や本人・保護者に参加を依頼する。

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