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学校概要

校長室だより ♪校長室カンタービレ♪ 第4号が発行されました

♪校長室カンタービレ♪ 第4号

平成29年4月27日

 「より良い人間関係構築」と「集団としてのマナー遵守」を目的とし、4月17日から18日にかけて1年生は三瓶で集団宿泊研修を、18日には2年生と3年生が遠足を行いました。両行事とも無事に終了し、生徒にとって良い思い出になったことと思います。

さて、前号までは私の体験に基づいた話を書かせていただきましたが、今回は演奏家についてのお話をさせていただきます。

作曲家は、楽曲を創作します。

演奏家は、演奏を通じて音楽表現を行います。

このことは今では当たり前のこととなっていますが、実は18世紀までは、作曲家と演奏家は同一人物でした。今でいうシンガーソングライターのようなものです。

19世紀に入り、市民文化の成立に伴って、様々な階層の人々が音楽を楽しむようになりました。そして、楽曲も複雑になっていき、高い演奏技術を持った職業演奏家が生まれました。作曲家が楽譜として残した曲を聴衆に伝えるという役割を、演奏家が果たすことになったのです。楽譜には、音高・テンポ・強弱などが示されていますが、その指示を忠実に守りながら、楽譜には記されていない作曲家の思いを、演奏家自身の解釈と個性によって音楽表現するようになったのです。

作曲家の作ったルール(楽譜)をもとにして、その作品の持つ芸術性を正当に再現しながら、演奏家が自分の思いを加え、新たな芸術として聴衆に伝える。聴衆は、作品の持つ芸術性と演奏家独自の音楽表現に共感したとき、感動を覚えるのです。

学校にも社会にもルールがあります。集団に属するということは、そのルールを守る義務が生じます。その義務を果たす中で、いかに自分らしさを出すか、自分の個性を発揮するか、自己表現できるかによって、その人の役割や価値が決まるのかもしれません。

私は作曲家にはなりませんでしたが、学生時代に自ら演奏する演奏家としての勉強をしてきました。そして教員となり、生徒たちの演奏をまとめる指揮者としての活動もしてきました。指揮者も、作曲家の思いを汲み取りながら音楽で表現する演奏家の一人と捉えることができます。つまりこれまでの私は、一定のルールの中で、自分をいかに表現するかという立場で頑張ってきたわけです。

校長となった今、私は考えました。校長とは作曲家なのか、演奏家なのか、聴衆なのか。おそらく、すべての立場になれないといけないのでしょうね。立場になるというより、その場に応じて自然にできないとだめなのでしょうね。

人生、常に勉強です。お互いに頑張りましょう!

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