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校長室だより ♪校長室カンタービレ♪ 第37号が発行されました

♪校長室カンタービレ♪ 第37号

平成30年8月21日

前号では「モーツァルト効果」について書きました。モーツァルトの曲に限らずクラシック音楽には、心を安定させる効果があると言われています。

人は音楽を聴くとき「右脳」を使い、その間「左脳」は休ませており、このことが「ヒーリング効果」(心と体の疲れを癒し、心身のバランスを回復させる効果)を生むようです。

人によって癒される音楽は異なると思いますが、近年「ヒーリングミュージック」と呼ばれている音楽には、音楽の三要素(メロディ、ハーモニー、リズム)において、「美しいメロディ」と「シンプルなハーモニー」そして「ゆったりとしたリズム」が共通点としてあげられるとされています。もちろんこれがすべてではないと思いますが、多くの人が癒しを感じる音楽には、このような共通点があるという分析がなされているのも事実です。

難しいことはわかりませんが、脳波にはガンマ波(怒っている時や興奮している時に発生)、ベータ波(日常生活を送っている普通の時に発生)、アルファ波(リラックスしている時に発生)、シータ波(まどろんでいる時に発生)、デルタ波(深い睡眠をとっている時に発生)が存在し、ヒーリングミュージックを聴くとアルファ波が引き出されると言われています。もちろん、ヒーリングミュージック自体からアルファ波が出ているのではなく、脳のアルファ波を引き出すような環境を作り出す音楽だということです。そしてクラシック音楽の中には、このアルファ波を引き出す曲がたくさんあるようです。

クラシック音楽も含めたヒーリングミュージックには、波の音・小川のせせらぎ・鳥のさえずり・雨音等の自然界に含まれる「1/fゆらぎ」があるとされています。「1/fゆらぎ」とは一定のようで実は予測できない不規則なゆらぎのことを表し、この「1/fゆらぎ」がアルファ波を引き出すらしいのです。

「1/fゆらぎ」を引き出すクラシック音楽として、バッハ作曲の「G線上のアリア」、ショパン作曲の「雨だれ」、ドビュッシー作曲の「月の光」、シューベルト作曲の「アヴェ・マリア」、シューマン作曲の「トロイメライ」、パッヘルベル作曲の「カノン」等、多くの曲があげられています。

最近ではヒーリング効果の高いクラシック音楽を集めたCD等も発売されていますので、興味のある方は聴いてみてください。ちなみに私は、ヒーリング効果を期待してクラシック音楽を聴いたことはありませんが、自分のその時の気分にあった曲を探すというのも、クラシック音楽の一つの楽しみ方なのかもしれません。

最後に、クラシックではありませんが、イギリスの音楽療法学会において、世界一癒し効果がある音楽として認定された曲を紹介します。それは、マルコニ・ユニオン作曲の「Weigtless(無重力)」という曲です。効果のほどは、ご自分でご確認ください。

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