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校長室だより ♪校長室カンタービレ♪ 第23号が発行されました

 

♪校長室カンタービレ♪ 第23号

平成30年1月9日

2018年が明けました。今年もよろしくお願いします。

さて、昨年一躍話題となった人に、将棋の藤井聡太氏がいます。ひふみんこと加藤一二三氏とのデビュー戦で勝利以降、29連勝という大記録を打ち立てました。史上最年少でプロ棋士となった藤井棋士は、もちろん才能があったことは間違いありませんが、コンピューター将棋ソフトを使って力を付けたとも言われています。

そして、将棋人工知能「ポナンザ」が、「電王戦」で現役の将棋名人を次々と破り、もはや人間では勝てないとまで言われるようになりました。この人工知能と呼ばれているものは、一体どこまで進化し続けるのでしょうか。

人工知能(Artificial Intelligence…AI)とは、厳密な定義は確立されていないようですが、記憶や学習などの人間の知的な活動をコンピューターに肩代わりさせることを目的とした研究や技術のことだそうです。あるデータによると、20年後には人間の職業の約半分を、人工知能あるいは人工知能を備えたロボットが代行すると言われています。

過去の技術的進歩とは、たいていは身体を使う作業を機械化することを指していましたが、現在の技術的進歩は、これまで人間の領域とされてきた認知能力を必要とする幅広い仕事を機械化することを意味するようになりました。人とのつながりが必要な仕事や、アイデアを出していくクリエイティブな仕事は、機械では代行できないと言われてきましたが、まさに創造性と感性が必要とされる音楽の分野はどうなのでしょう。

近年の音楽分野における人工知能は、著しく進化しています。2015年、ケンブリッジ大学出身のクリエイター集団によって、「ジュークデック」というサービスが公開されました。これは「ジャンル」「曲調」「曲の長さ」を指定すると、オリジナルBGMを作曲してくれるというサービスです。そして昨年、パリのソニーコンピューターサイエンス研究所が、1万3千曲のデータを解析してユーザーが指定したスタイルで自動作曲する音楽ソフト「フローマシーンズ」を使い、ビートルズ風の曲「Daddy‘s Car」を発表しました。さらに、「音楽の父」と呼ばれているバッハの理念に基づいて作曲を行う「ディープバッハ」を発表しています。私も聴いてみましたが、バッハが作曲した本物の曲なのか、AIによるバッハ風の曲なのか、恥ずかしながら完璧には区別できませんでした。

人工知能自体が人間と同じようなひらめきや感性を持ち、自らのインスピレーションによって本当の自作曲を生み出すようになるまでには、まだ時間がかかるかもしれませんが、2001年に公開されたスピルバーグ監督の映画「AI」のように、人の心を備えたロボットが生まれ、人間との共生社会を構成する日が、いつかは現実のものとなるかもしれません。その時、我々人間の存在意義、そして音楽の存在意義は、どう変化しているのでしょうか。楽しみでもあり怖くもあります。

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