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校長室だより ♪校長室カンタービレ♪ 第27号が発行されました

♪校長室カンタービレ♪ 第27号

平成30年3月9日

3月には、多くの学校の吹奏楽部が定期演奏会を開催します。吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテスト等の各種大会と文化祭等の学校行事を年内に終え、年が明けてから演奏会の準備を始め、3月に本番を迎えるというパターンが多いようです。私も吹奏楽部顧問をしているときは同じようなスケジュールで行っていました。本校吹奏楽部の定期演奏会も、3月24日(土)にサンレディ大田で開催する予定です。多くの方にご来場いただき、生徒の輝きをご覧いただきたいと思います。

さて、音楽だけではなく、どの分野にもプロとアマチュアが存在します。ただ、アマチュアであってもプロ並みの技術を持っている人もいますし、プロでもアマチュアより劣る人がいるのが事実です。では、プロとアマチュアの違いって何なのでしょう。

よく言われるのが、その仕事で自分が生活していけるだけのお金を稼ぐことができるかということです。プロ並みの技術を持っていたとしても、それが主な収入源にならない場合はアマチュアだということです。確かに収入を伴う職業という観点からすると、そうなのかもしれません。しかし、私が考えるプロとアマチュアの最大の違いは、「結果」と「経過」のどちらに価値を求めるかということだと思っています。「頑張ってきたこと」そのものに価値があるのがアマチュアであり、「最終的な結果」を求められるのがプロだと考えます。

演奏会において、プロの場合はどのような状況だったとしても演奏の良し悪しで評価されます。演奏そのものの対価として聴衆はお金を払うのです。ところがアマチュアの場合は、演奏そのものだけではなく、その演奏に至るまでの頑張りや演奏に取り組む姿勢などを含めて、聴衆は演奏会の良し悪しを判断します。聴いている人は、奏者の頑張りを自分なりに想像して、心を動かされるのだと思います。逆に言うと演奏する側には、こんな演奏をしたいという演奏に対する熱意が必要だということになります。アマチュアである高校野球を見て感動するのと同じ感覚なのかもしれません。オリンピックを見て感動するのも同様の感覚があるのかもしれません。

吹奏楽部の定期演奏会の話に戻ります。定期演奏会の主な目的として挙げられるのが、「日頃の練習の成果を発表する」や「地域の皆様に感謝の気持ちを伝える機会とする」などがあります。この点については私も同感です。ただ、単に演奏するのではなく、生徒一人ひとりの輝きや頑張りが伝わる場面が多くあると、聴いてくださっている皆様に、より多くの感動を届けることができるのではないかと思います。吹奏楽部の定期演奏会はアマチュアの演奏会であり、しかも教育活動の一環です。コンクールとは異なり「頑張ってきたこと」に価値を求められる定期演奏会を、やらなければならないという義務感で開催するのではなく、指導者や部員たちの頑張りによって学校関係者や地域の皆様から真に支持され応援されるものとなることを願います。

我々教員は、教育のプロでなくてはなりませんが、教育における「結果」は、そう簡単に目に見えるものではありません。何年先か何十年先かに現れる教え子たちの「最終的な結果」を信じ、日々過ごしているのです。

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